ラグビー京都成章 守備力で東福岡に勝利
新年が明けた5日、高校ラグビーにおける西の横綱・東福岡が堅守を誇る京都成章に黒星を喫した。
無観客の花園で行われた全国高校ラグビー準決勝、戦前の予想は総合力で東福岡が優勢であると思われた。しかし、準々決勝・東海大大阪仰星戦での体力の消耗や、勝利を重ねながらも負傷者を出し、絶好調ではなかったのであろう。東福岡は決勝を前に涙を飲んだ。
一方、初の決勝進出を狙う京都成章には「何が何でも止める!」というディフェンスへの意欲がいっぱい。ゲインラインを突破されてなるものか-。日々の練習で体に染みついた強烈なタックルを横綱相手に見せつける。終了間際、逆転トライを信じて快走する東福岡・西端を、京都成章・小林がトライ寸前のところで阻止するビッグプレーを見せ、ノーサイドとなった。
決勝では王者・桐蔭学園に敗れたが、最後まであきらめないその姿勢は、選手一人一人の今後に生かされることだろう。
(デイリースポーツ・北村雅宏)