コロナ禍で一変したキャンプ休日の過ごし方
「阪神春季キャンプ」(宜野座)
無観客、制限された取材、前例のない阪神キャンプ第1クール後の5日のキャンプ休日。新型コロナウイルス感染拡大の影響でオフの取材も一変した。
例年なら、自主トレーニングに励む選手や、ホテル近くのビーチで何時間も選手がやってくるのをひたすら待ち、休日を楽しむリラックスした一コマを切り撮る。
それができない今、午前中にPCR検査場へと那覇まで車を走らせ、午後からは球団が提供する写真データを受け取り、PC上で処理をする。
午後6時すぎ、ふと窓に目をやると、すでに日は傾き、空はオレンジ色を濃くしている。雲ひとつないサンセットを見ようと地元の人が防波堤に座って夕日を眺める。ベランダから沈む太陽を見ながら、ささやかな沖縄タイムを楽しんだ。頰をなでる風の温かさに、南国にいるんだな、と意識する。同時に現場で走り回る方が性に合ってるな、と思う一日だった。(デイリースポーツ・田中太一)