631日ぶりのハマスタ…“あの時”よぎる強襲打球もさばいた日本ハム・上沢

6回、DeNA・細川成也の投ゴロを笑顔で処理する日本ハム・上沢直之=10日、横浜スタジアム(撮影・高石航平)
6回を投げ終え、ベンチで安堵した表情を見せる日本ハム・上沢直之=10日、横浜スタジアム(撮影・高石航平)
左膝付近で捕球する動作を見せる日本ハム・上沢直之=10日、横浜スタジアム(撮影・高石航平)
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 プロ野球開幕を約2週間後に控えた10日の横浜スタジアムでのDeNAとのオープン戦、先発投手として日本ハム・上沢直之投手が登板した。2019年の6月18日セ・パ交流戦、同カードの先発投手を務めた上沢はソトの強烈な打球を左膝に受け骨折。戦線離脱を余儀なくされた。その不運な怪我以来、631日ぶりの横浜スタジアムのマウンドだった。

 迎えた六回、先頭打者・細川の強烈な打球がマウンドを襲う。当時テレビで観戦していた私は2年前の出来事がフラッシュバックし、カメラを向けた。すると、ゴロを捕球し、さわやかに一塁へ送球する右腕の姿がファインダー越しに見えた。

 くしくも、かつて打球を受けた回も六回。一塁送球後に古傷の左膝付近で捕球するような動作を見せた後、後続の打者も打ち取り、六回を投げきって無失点5奪三振。本人も感じるところがあったのだろうか。ベンチに戻るとほっとした表情を浮かべていた。

 上沢は移籍したレンジャーズ・有原航平に代わり、開幕投手を任されたチームのエース。嫌な記憶を乗り越えての活躍を期待したい。(デイリースポーツ・高石航平)

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