有終の美を飾ったグランアレグリア 師が最後にかけた言葉は
「マイルチャンピオンシップGI 21日、阪神競馬場」
グランアレグリアが引退レースを制してGI・6勝目を挙げ、有終の美を飾った。
ゴール板を過ぎて喜び叫ぶのはC・ルメール騎手。この勝利でJRA通算1500勝を達成し、インタビューでは「一番うれしいのは藤沢(和雄)先生の馬で記録が達成できたこと」と語った。
2003年の有馬記念では、同じく藤沢和雄調教師の管理馬・シンボリクリスエスが引退レースで勝利した。あの日、レース後の引退式も終わり真っ暗になった中山競馬場の厩舎(きゅうしゃ)地区で、シンボリクリスエスを乗せて牧場へと向かう馬運車を見送りながら藤沢和師は「ありがとう。ありがとう」と叫び、大きく手を振っていた。
現在、コロナ禍のためレース後の厩舎(きゅうしゃ)地区は取材することはできない。今後は牧場で繁殖牝馬になるグランアレグリア。来年2月に定年を迎える名伯楽は、今回は最後にどんな言葉をかけたのだろうか。(デイリースポーツ・佐々木彰尚)