DeNA・大和 カメラマンを襲う強烈なファウルに“ベテランの技”を見た!

6回無死、カウント2ー2から広島・玉村の内角スライダーを下半身を開かず腕をたたんで打ってファウルにするDeNA・大和。さばいたボールがカメラに向かってきてます。内角に強いことを印象づける“ベテランの技”=2日、横浜スタジアム(撮影・開出牧)
6回無死、三塁側のカメラマン席を襲うDeNA・大和の打球(右端)=2日、横浜スタジアム(撮影・開出牧)
8回、初球のアウトコース寄りストレートを狙いすましたように左前打するDeNA・大和=2日、横浜スタジアム(撮影・開出牧)
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 「オープン戦、DeNA9-1広島」(2日、横浜スタジアム)

 カメラマンを震撼(しんかん)させるDeNAの大和内野手(34)のファウルに、“ベテランの技”を感じた。

 2日、横浜スタジアムで行われたオープン戦DeNA-広島の6回無死、カウント2-2から広島の玉村昇悟投手の内角スライダーを、下半身を開かず腕をたたんで打って、ファウルにした。

 ファインダー越しに、強烈な打球が向かってくるのが見えた。シャッターを切りながら、思わず顔を伏せた。グラウンドとカメラマン席を隔てるフェンスを直撃。ドーン! 体に当たっていたらと思うと、ぞっとするような打球だった。

 2球続けてスライダーをファウルし、最後はシュートで見逃し三振に倒れたが、投手の脳裏には、内角スライダーをファウルにするスイングの残像が焼き付いたにちがいない。

 8回無死。次の打席で大和は玉村の初球を狙い澄ましたように打ち、左前打を放った。前の打席が布石となったことは、初球のアウトコース寄りのストレートが物語っている。

 オープン戦は、投手と打者の探り合い。さまざまな駆け引きによって生み出された残像が、シーズンに入ってから勝負のあやとなるだろう。カメラマンにとっては戦慄(せんりつ)のファウルだったが、ベテランの打撃の極意を見た気がした。(デイリースポーツ・開出牧)

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