ロッテ・佐々木朗希 3者連続三振で見せた会心の笑みに感動!一皮むけた令和の怪物
感動的だった。開幕3戦目の先発マウンドで3者連続三振を奪ったロッテ・佐々木朗希投手(20)だ。
27日、楽天生命パークで行われた楽天-ロッテ3回戦の初回だった。3番の楽天・浅村栄斗を三振に仕留めると、会心の笑みを浮かべ、グラブをたたきながらベンチへ帰った。スタンドは、どよめきと拍手に包まれた。ネット裏でレンズを構えていた私は、今まで見たことのないような笑顔を激写し、胸が熱くなった。
東日本大震災から11年目を迎えた3月11日。オープン戦(ZOZOマリンスタジアム)の試合前にインタビューに応じ、プロ野球選手という影響力のある立場となり、被災地出身として震災のことを語り続ける意義について語っていた。
そして半月後、郷里の岩手県大船渡市から近い仙台で、開幕3戦目の先発マウンドに立ち、自己最速の164キロをマーク。さらに3者連続三振という、これ以上ない、最高の立ち上がりを、東北のファンに見せた。マウンドではポーカーフェースという印象だったが、3者連続三振を奪って見せた会心の笑みに、一皮むけた令和の怪物を感じた。
6回3失点。残念ながらチームを勝利に導くことはできなかったが、東北のファンに、ワクワクするような驚きと感動を届けたにちがいない。(デイリースポーツ・開出牧)