ロッテ・佐々木朗希のキャッチボールは“お手本”!投球パターンは変わってもフォームは同じ
「ロッテ1-2DeNA」(11日、ZOZOマリンスタジアム)
お手本だ。キャッチボールをするロッテ・佐々木朗希投手(20)を撮影しながらそう思った。
11日、交流戦の対DeNA2回戦(ZOZOマリン)登板前のキャッチボールだ。一塁ベンチの横、カメラマン席にいた私の目の前。これまでも何度も撮影しているが、この日はいつも以上にローアングルで、全身を画角に入れて撮影してみた。長い左足が進行方向に伸びているが、右の軸足に重心がしっかり残っているのが分かる。下半身主導を意識して投げていることがよく分かる。
2ケタ以上の数がズラリと並ぶカメラマンのレンズには目もくれず、キャッチボールに集中していた。単なる肩慣らしではなく、フォームをチェックする大事なルーティンなのだろう。
この日は8回3安打1失点の好投。ストレートとフォークに、スライダーを加えることによって、DeNA打線を翻弄(ほんろう)したようだが、ピッチングの“土台”となる投球フォームは変わらない。
対峙する各打者の“佐々木朗攻略”をマウンドで感じ取って、投球パターンを変えたのだろうが、ストレートも変化球も下半身主導の同じフォームだからこそ、打者を翻弄(ほんろう)できるのだろう。球速や奪三振に目がいきがちだが、同じフォームで違う球種を投げられるところにも、“令和の怪物”の非凡さがある。(デイリースポーツ・開出牧)