ロッテ・佐々木朗希、ソフトバンクの連続スクイズで露呈した、“けん制”の甘さ

小技に敗れたり!2回ソフトバンク1死二、三塁、川瀬(左)のスクイズのバントでマウンドから駆け下りボールにグラブを出すが後逸するロッテ・佐々木朗=10日、ZOZOマリン(撮影・開出牧)
2回、ソフトバンク・川瀬にスクイズを決められ、ホームベースを見つめるロッテ・佐々木朗(中央)。左は三塁から生還した中村晃、右は松川捕手=10日、ZOZOマリン(撮影・開出牧)
2回、川瀬にスクイズを決められ松川捕手(左)と目を合わせ苦々しい顔のロッテ・佐々木朗=10日、ZOZOマリン(撮影・開出牧)
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 けん制が甘かった。連続スクイズを決められたロッテ・佐々木朗希投手(20)である。

 10日、ロッテ-ソフトバンク16回戦の2回1死二、三塁、川瀬晃にスクイズを決められた。写真はその時のシーンだ。スクイズが決まったことを確信し一塁へ走る川瀬晃(写真左)と、意表を突かれ焦ってボールすら捕球できなかった佐々木朗。明暗が分かれた瞬間だ。

 ボールを捕球しグラブトスしても、間に合わなかっただろう。バントのボールが高く弾んだこともあるが、ホームに滑り込む三塁ランナーの中村晃の生還がとにかく早かった。バッテリーはスクイズを警戒していなかったのではないだろうか。初球は甘いストレートだった。スクイズを警戒していたならば1球外すか、厳しいボールゾーンで様子を見ただろう。

 三塁ランナーへのけん制も甘かった。執拗(しつよう)にけん制球を投げるなり、ポーズを見せれば、打者や相手ベンチにも心理的な影響を与え、簡単にスクイズを敢行できなくなったはずだ。次打者の甲斐にも連続スクイズを決められたことが、“けん制”の甘さを物語っている。

 6回10奪三振。2回の3失点以外はソフトバンク打線を封じ込んだけに、悔やまれる。チームの自力Vが消滅する、重い黒星となった。(デイリースポーツ・開出牧)

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