背番号のない部員たちに下関国際・坂原監督が粋な計らい

ベンチメンバー外の選手を引き連れてグラウンドに姿を見せた下関国際・坂原秀尚監督(手前)=甲子園(撮影・伊藤笙子)
ランニングを終え、外野の天然芝を触る下関国際の野球部員たち=甲子園(撮影・伊藤笙子)
甲子園のフェンス際をランニングする下関国際の部員たち=甲子園(撮影・伊藤笙子)
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 22日の決勝を前に甲子園で行われた前日練習。下関国際の練習時間も終了にさしかかった頃、坂原秀尚監督とともに5人の選手がグラウンドに姿を見せた。

 後ろ姿を見ると5人とも背番号がない。坂原監督の指示を受けた5人は、レフト側のポールからライトまで、甲子園のフェンス際をゆっくりランニングし始めた。どこかうれしそうな表情を浮かべながら、3往復ほど走った選手たち。帰り際に外野の天然芝を触る姿はほほえましく見えた。

 大阪桐蔭や近江を破って快進撃を続ける下関国際ナインを支えるのは、彼らのような背番号をもらえなかった野球部員だ。その選手たちにも甲子園を味わってほしいという坂原監督の粋な計らいに心打たれた。(撮影と文・伊藤笙子)

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