原英莉花 同組の馬場咲希とのラウンドで見せた“プロ魂”

 秋のコーデがグリーンに映えた。抜群のファッションセンスとダイナミックなゴルフでギャラリーを魅了する女子ゴルフの原英莉花(23)=NIPPON EXPRESSホールディングス=だ。

 13日に千葉・グレートアイランドCで行われた伊藤園レディース最終日の4番。422ヤードパー4の第2打。カップまで10メートル以上はあるグリーンの右側で止まった。ティーショットをフェアウエイの真ん中にキープしていただけに、ピンそばにつけてバーディーを奪いたかったのだろう。全身で悔しさを表現した。

 ラフからレンズを向けていた私が、ファインダー越しに感じたことは、プロとアマの違いだ。同組の馬場咲希(17)との相違点である。馬場は今夏の全米女子アマチュア選手権で優勝。来年プロテストを受けることを表明している期待の新星だ。身長175センチと体格に恵まれ、ゴルフの腕前はすでにプロレベル。初々しく、透明感があり、華もある。しかし、カメラマン目線で比較すると、プロとアマの違いは歴然としている。負の感情表現すらも、原はギャラリー目線を強く意識している。おしゃれな秋のコーデを身にまとい、どういう動きをすればグリーンに映えるのかを熟知している。それはグリーン上にしゃがんでラインを読む時の姿勢やしぐさにも現れる。つまり、プロは自分自身を客観視できる能力があるということだ。

 風があった最終日に原はスコアを2つ上げて7位タイ。馬場咲希は3つ落として30位タイ。これは風の影響を受けるショット力の差なのだろうが、原のティーショットを撮影していると、ギャラリーの歓声がひときわ大きく聞こえた。日本の女子ゴルフ界トップクラスの飛距離を誇るドライバーショットからはじき出されたボールが、風を切り裂いて飛んでいくさまは壮観なのだが、同時に、いやそれ以上に、四季折々のコーデに身を包んだダイナミックで優雅なフォームに、ギャラリーはくぎ付けとなり、心底、魅了されるのではないだろうか。

 初日と最終日の2日間、馬場咲希と同組でラウンドする原を撮影していて改めて感じたことは、ゴルフの実力は言うまでもなく、ギャラリーを魅了する長所と、それを最大限に生かせる“プロ魂”を持っているということだ。(デイリースポーツ・開出牧)

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