日に日に存在感を増す阪神・富田蓮 鳴尾浜のグラウンドに響いた「おりゃー!」

声を上げながら練習に励む阪神・富田蓮=鳴尾浜(撮影・中田匡峻)
笑顔でダッシュをする阪神・富田蓮=鳴尾浜(撮影・中田匡峻)
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 青空の下、「おりゃー!」と声が響いた。阪神のドラフト6位・富田蓮投手(21)=三菱自動車岡崎=が元気いっぱいだ。

 11日、午前の練習を終え、一度グラウンドを引きあげた新人選手たち。13時半を過ぎた頃、メディシンボールを使い練習を始めると富田は「おりゃー!」と声を上げる。それに対抗するかのように育成1位・野口恭佑外野手(22)=九産大=も「おりゃー!」と叫ぶ。周りの高卒4選手や、ドラフト1位・森下翔太外野手(22)=中大=も自然と笑顔があふれ出た。

 7日の練習後に富田は「高卒4人はしゃべりづらい部分があると思う。自分が社会人で入った時も一番下だった。そういった気まずさをなくせるようにしていけたらいいな」と話していた。大卒が2人、高卒が4人。社会人からプロの世界に入った富田は、ちょうど真ん中に位置する。

 言葉通り、練習中は分け隔てなく新人同士言葉を交わしながら、笑顔で練習する姿が目立つ。高卒の選手からすれば“兄貴”のような存在だろう。

 新人合同自主トレは、この日で3日目が終了。富田の存在感は日に日に増している。(写真と文・中田匡峻)

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