宜野座に横綱登場!?貫禄たっぷり阪神・ミエセスの土俵入り
少し肌寒さが残った、午前10時を過ぎた宜野座。注目は沖縄で行われている先乗り合同自主トレに、この日から参加した阪神の新外国人ヨハン・ミエセス外野手(27)=前レッドソックス傘下3A=だ。
まずはアップ前に、全体の前であいさつ。終始、ニコニコした表情を見せ、ランニングでは最前列に並んだ。アップが始まり、新助っ人に注目していると蹲踞(そんきょ)の姿勢で両手を大きく広げた。まるで横綱土俵入りや、力士が土俵に上がった際に行われるような所作に見えた。
もちろん土俵入りではないが、これには思わずシャッターを何度も押してしまった。自分が撮影してきた歴代の横綱(白鵬、日馬富士、鶴竜、稀勢の里)の体ほど大きくはないが、185センチ、120キロの巨体はプロ野球界では“横綱級”。さらにタイガースカラーのドレッドヘアーで貫禄はバッチリだ。
本業の野球でも破壊力は満点。フリー打撃では左翼フェンスを越える推定約130メートル弾。47スイングで柵越えは3本も、安打性の当たりは25本と快音を響かせた。
27日に行われた入団会見では「優勝に導けるようにやっていきたい」と、気合が入った“ミエちゃん”。2月1日からは本格的にライバルたちと、レギュラー争いに向けた戦いが始まる。2005年以来の“アレ”に向け、横綱のような存在へ成り上がっていってほしい。(デイリースポーツ・中田匡峻)