入学式や入社式も終わって新生活がスタートしたこの時期、新たな出会いだけでなく意外な再会をすることもある。

　６日のオリックス対ソフトバンクの試合前、ソフトバンクのベテラン・和田毅投手（４２）が大きく目を見開いてオリックスベンチに近づいてきた。和田といえば冷静沈着なマウンドさばきと穏やかで優しい性格というイメージ。今季初勝利を挙げた前夜のヒーローインタビューでも控えめな笑みを浮かべていた。

　そんな和田がこんな表情をするとはどうしたことか。カメラを構えていると答えはすぐに出た。「ダイエー？」「ＮＯダイエー（笑）」というやりとりとともに記念撮影が始まったのだ。

　中央にいるのはソフトバンクの前身・福岡ダイエーホークス時代の同僚ペドロ・バルデス氏（０１～０４年在籍）。現在はオリックスの駐米スカウトを務めている。この後、０８年から１１年までソフトバンクに在籍したデニス・ホールトン氏（こちらも現オリックスの駐米スカウト）とも話し込んでいた。

　懐かしい再会を活力に“松坂世代最後のＮＰＢ戦士”はまだまだ頑張ってくれるはずだ。（デイリースポーツ・和田康志）