狙いはセンター返し?ロッテ・佐々木朗希のシャドーバッティングからひしひしと伝わってきた“勝利への執念”
狙いは、センター返しか。28日の復帰登板に向け調整中のロッテ・佐々木朗希投手(21)が、24日のロッテ対西武9回戦(ZOZOマリン)の試合前に珍しくシャドーバッティングを見せた。
真夏のような青空が広がるスタジアムの外野で、先発投手陣の種市、西野らとともにダッシュをしている時だ。おもむろにバッティングの構えをした。ゆっくりとインパクトの瞬間まで両腕を下ろすと、コンパクトなバットの軌道を描くスイング動作を繰り返した。けっして大きい当たりを意識したイメージトレーニングではない。基本に忠実な、センター返しを意識したバッティングフォームだ。
30日から交流戦が始まるが、予定通り28日のソフトバンク戦に先発すれば、交流戦登板は中6日の阪神戦(甲子園)だろう。昨年は巨人との交流戦(東京ドーム)で先発の戸郷と対戦し、プロ初安打とはならなかったが、フルスイングを見せてスタンドを沸かせた。
今年もまた交流戦ならではの“二刀流”で令和の怪物のフルスイングを見たいところだが、この日のイメージトレーニングに感じたのは、バッティングを楽しむ野球少年のような姿ではなく、チームバッティングを念頭に置いた、コンパクトなスイングだった。
右手中指のマメで登板を回避。先発ローテーションを守れていない状況だけに、チームの勝利に貢献したいという思いが、シャドーバッティングからも、ひしひしと伝わってきた。(デイリースポーツ・開出牧)