１５日に行われた大相撲秋場所（両国国技館）の６日目で、関脇の大栄翔（追手風）を押し出しで破った前頭四枚目の宇良（木瀬）がアクロバティックで迫力のある相撲を見せてくれた。

　土俵際に大栄翔を追い詰めた宇良が両手で力強く押し込むと、大栄翔は土俵の外に押し出される。

　宇良は大きなサポーターが巻かれた左足を、なんとか残そうとする。

　しかし勢いは止まらず、滑るようにあおむけに回転しながら宙を舞って、背中から土俵に落ちた。

　ドスンと鈍い音が響くと、観客は心配そうに宇良を見つめていたが、泥だらけになった後ろ姿の宇良が、ゆっくりと立ち上がると大きな歓声と温かい拍手が送られた。（デイリースポーツ・堀内翔）