始球式の準備は万端!?昨季ツアー4勝の桜井心那の光る野球センス
数を重ねるごとに上達するピッチング。周りからも「ナイスピッチ!!」と称賛の声が出た。昨季ツアー4勝の女子ゴルファー・桜井心那(19)=ニトリ=が15日、長崎市内でソフトバンク・和田毅投手(42)らが行っている自主トレに参加した。
朝9時から始まった練習。選手たちと同じトレーニングに、時より厳しい表情を浮かべながらも消化。その後、長崎県護国神社での坂道ダッシュも行った。
昼を過ぎてからは、再びグラウンドに戻った。練習をする選手や取材を受ける選手がいる中、ベンチで桜井はグラブを握った。ボールは持たず何球か、ピッチングフォームを披露。そのまま阪神・大竹耕太郎投手(28)とキャッチボールを行った。
初めは少し球がばらつくも、すぐに大竹のミットにきれいに収まっていく。周りからは「始球式どこでやりたい?甲子園?PayPay」と声が飛ぶ。実際にゴルファーも始球式を務めることがあるため、オファーが来てもおかしくない。ラスト1球を投げ終えると、拳をグッと握り満足そうな表情を浮かべた。
これで終わりかと思いきや…。次はソフトバンク・リチャードとバットを持ち、ネットの前に立った。リチャードのトスに空振り。置きティーでも空振りし「悔しい」と、表情が曇る。それでもテイクバックを少し変えると、コンパクトに打ち返した。ゴルフと野球の打ち方を連動させたのか…。すごいセンスを感じさせられた。
2月13日には20歳になる。まだまだ成長を続ける桜井は、異種競技からたくさん吸収したはず。2024年の年間女王へ向け、突き進んでいく桜井の姿が今から楽しみだ。(写真と文・中田匡峻)