投手転向3年目の中日・根尾昂 キャッチボールに感じたアイデンティティー

投手転向後初の1軍キャンプスタート。キャッチボールにも投手らしさが漂う中日・根尾昂=2日、北谷(撮影・開出牧)
頭の位置がぶれない、安定感した投球フォームの中日・根尾昂=2日、北谷(撮影・開出牧)
どっしりとした、安定感のあるフォームでキャッチボールする中日・根尾昂=2日、北谷(撮影・開出牧)
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 どっしりとした落ち着きがある。投手転向3年目を迎える中日・根尾昂投手(23)だ。

 開放感あふれる南国の日差しが降り注ぐサブグラウンドで、一球、一球、丁寧にキャッチボールをしている姿が印象的だった。

 他の投手と並んでいても、違和感はない。かつての筋肉質な野手の体つきではなく、下半身が一回り大きくなって、どっしりとした投手の体形になっている。また、投球フォームも投手に転向した頃は、ありあまるバネを持てあましているような、どこか落ち着きのない投げ方をしていたが、踏み出した左足にしっかりと体重を乗せて、リリースから投げ終わりまで頭の位置がぶれず、再現性を感じさせる。

 プロ4年目の2022年6月中旬に投手登録に変更。25試合の登板で0勝0敗1ホールド、防御率3・41をマーク。昨年は投球フォームを崩し、開幕から2軍だったが、7月以降にウエスタン・リーグで4試合連続クオリティースタートと安定した投球を見せた。

 今年は投手転向後初となる1軍キャンプスタート。先発ローテーション入りを狙って初日からブルペンで投げ込んでいる。投手としての実績はまだ浅いが、どっしりとした安定感の投球フォームに、「投手・根尾」のアイデンティティーが感じられた。(デイリースポーツ・開出牧)

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