“シャチホコ”に負けぬ黄金の輝き 巨人から移籍した中日・中田翔がフリー打撃でド派手なガッツポーズ

思いのこもったガッツポーズだ。キャンプ第2クール初日のフリー打撃で6本の柵越えを放ち、高々と拳を突き上げる中日・中田翔=6日、北谷(撮影・開出牧)
捕手もびっくり!フリー打撃で豪快な柵越えを放つ中日・中田翔=6日、北谷(撮影・開出牧)
南国の空に美しい放物線を描いて見せた!フリー打撃で6本目の柵越えを放ち、打球を見上げる中日・中田翔=6日、北谷(撮影・開出牧)
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 「中日春季キャンプ」(6日、北谷)

 キャンプを活気づけるガッツポーズだった。巨人から移籍した中日・中田翔内野手(34)だ。

 第2クール初日のフリー打撃だった。三塁側の打撃ケージで5本、一塁側の打撃ケージのラストスイングで6本目を豪快にレフトスタンドに運び、右の拳を高々と突き上げた。ラオウことオリックス・杉本裕太郎外野手が本塁打を打った後にベンチ前で見せる“昇天ポーズ”を思わせる、ド派手なガッツポーズだ。

 6本の柵越えはすべて左越え。風はなかった。快音を残した打球は、南国の空に美しい放物線を描きながら、ゆっくりと舞い降りる。打った瞬間それと分かる弾丸ライナーではなく、レフトフライかと思ったら、ぐんぐん伸びて、スタンドで撮影していた私の頭上のはるか上を越えてネットを揺らした。質のいい打球、技術の高さを感じさせる打球だった。

 第1クールのフリー打撃と同様に、一塁側の打撃ケージに入ると、意識的に右方向へ打っていた。その気になって引っ張れば、もっと柵越えしたにちがいない。三塁側の打撃ケージで豪快な放物線を描くたびにネット裏のスタンドから拍手がわき起こっていた。最後の“豪快弾”は、狙って打った柵越えだろう。大きな拍手に応えるド派手なガッツポーズが、それを物語っていた。

 “金の丸刈り”で乗り込んだ今キャンプ。それが、おしゃれやファッションではないことをキャンプを通して証明するだろう。キャンプのフリー打撃でガッツポーズは異例のこと。きっといろんな思いが込められているにちがいない。名古屋のシンボル“金のシャチホコ”に負けないぐらい、ピカピカと輝いて見えた。(デイリースポーツ・開出牧)

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