対外試合15試合連続安打のDeNA・度会隆輝 トビもびっくりの通天閣打法を見せた!
トビを追い払うには十分な打球だった。オープン戦でヒットを量産しているDeNAのドラフト1位・度会隆輝外野手(21)だ。
19日のオリックス戦(横浜スタジアム)の四回無死一、二塁、オリックス・山下舜平大投手の投じた2球目をフルスイング。打球は内野の上空へ高々と舞い上がった。バットを握ったまま、打球を見上げる。
その姿は、野球マンガ「ドカベン」に登場するキャラクター、坂田三吉の「通天閣打法」を想起させた。高く上がった打球の軌跡を通天閣に例えたもので、高さ100メートルを超え、落球を誘い、ランニングホームランを狙う必殺技だ。二塁手のゴンザレスが少しバランスを崩して、のけぞるように捕球していた。風が強かったら、打球が流れてさらに捕球が難しくなっていただろう。
第2打席で右前打を放ち、オープン戦12試合連続安打。練習試合を含む対外試合では15試合連続となった。無死一、二塁の場面なら送りバントが定石だが、打たせたくなるのも無理はない。結果は二飛だが、球場上空を飛び回り、観客の食べ物を狙っていたトビをびっくりさせたにちがいない。坂田三吉も思いつかなかった、“天敵打法”だ。(デイリースポーツ・開出牧)