ロッテ・佐々木朗希 ファンの前でリベンジへの思いが伝わる雄たけび!

 悲壮感すら漂う雄たけびだった。今季最多の12奪三振、今季最速の162キロを記録したロッテ・佐々木朗希投手(22)だ。

 17日の対日本ハム戦(ZOZOマリンスタジアム)の3回2死三塁、スティーブンソンを変化球で三振に仕留めると、マウンドで雄たけびを上げた。派手さはないが、悲壮感が漂う、リベンジへの思いにあふれた雄たけびだった。ベンチに戻りながら、佐藤捕手に向かって右の拳を握り、ガッツポーズも見せた。

 10日の対日本ハム戦(エスコンフィールド)に先発し、自己最多の123球を投じながら、自己ワーストの5失点で逆転負けを喫した。初めてのマウンドだったこともあるだろうが、3盗塁を許したことが、ランナーを背負ってからのピッチングに影響し、6回の大量失点につながった可能性は否めない。足を絡める攻撃で“怪物攻略”をもくろんだ敵将の術中にはまった形だ。

 この日も3回2死一塁、上川畑に二塁盗塁を決められ、佐藤捕手の悪送球で二死三塁のピンチを迎えたが、前回登板の同じ轍(てつ)は踏まない。160キロのストレートの後の変化球でスティーブンソンを変化球で三振に仕留めた。

 この日は今季最速の162キロを記録し、今季最多の12奪三振という快投だったが、一番の収穫は、ランナーを背負った場面で踏ん張れたことだろう。7回に同点に追いつかれる左犠飛を許したが、後続をピシャリと抑えた。8回1失点。4勝目はお預けとなったが、前回登板のリベンジを果たす“快投”。それを象徴するかのような雄たけびだった。(デイリースポーツ・開出牧)

関連ニュース

編集者のオススメ記事

カメラマン発最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス