松山英樹 プロの鑑、スターの貫禄!長蛇の列を作るファンにサインのサービス
ファンを大切にする姿が素晴らしかった。2021年大会覇者のパリ五輪銅メダリスト、男子ゴルフ・松山英樹(32)=レクサス=だ。
27日のZOZOチャンピオンシップ(千葉華・アコーディアG習志野CC)の最終日、ホールアウト後のアテストを終えると、練習場のフェンス越しに長打の列を作って待っていた大勢のファンに、サインのサービスを始めた。
通算4アンダーの46位。不本意な成績ながらファンの声援を背に最後まで戦い抜いた。疲れはピークに達していただろうが、黙々とファンと向き合う姿はプロの鑑、スターの貫禄を感じさせた。
私は世界のホームラン王・王貞治氏(現ソフトバンク会長)の姿を思い出した。シーズンオフのゴルフでいつもホールアウト後に長打の列を作るファンにサインのサービスをしていた。これが球界を背負っている大スターの姿なのだと尊敬の念を抱いたものだ。現在のソフトバンクホークスが人気と実力を兼ね備えた球団になったのも、ファンを大切にする王会長の姿勢が浸透しているからではないだろうか。
今年で最後となった日本開催の米ツアーの同大会。4日間、大ギャラリーを引き連れてのラウンドだった。今や日本を代表する世界的なプレーヤーだけに、ファンの期待も大きい。悔しさを糧に、また世界の舞台で勇気と感動を与えるプレーを見せてくれるにちがいない。(デイリースポーツ・開出牧)