神戸の巨大ツリー今後は鳥居に 140万人来場で西畠氏「大成功」
今月2日から26日まで神戸メリケンパークで開催された巨大ツリー観覧イベント「めざせ!世界一のクリスマスツリーPROJECT」で使用された「あすなろの木」が27日、撤去された。仕掛け人のプラントハンター西畠清順氏をはじめ、神戸市職員や関係者ら約50人が集まり、見送り式が行われた。
富山県氷見市から運ばれた推定樹齢150年、全長約30メートルのあすなろの木の撤去作業は26日深夜から始まり、大型トラック2台に積み込まれ27日午後、現場を後にした。1年間、姫路市内の製材所で乾燥させた後、木の15%程度にあたる3・5トン分が、神戸市内の生田神社の鳥居として姿を変える。
西畠氏は「あすなろは水に強く、昔から船にも使われていたほど。鳥居にぴったり」とこのプランを歓迎、残りについては「いろいろなアイデアをいただいているが(乾燥にかかる)1年をかけて、じっくり考えたい」と話した。
イベントには目標の100万人を大きく超える140万人が来場。ギネス記録を狙っていたメッセージオーナメントは目標の5万枚に届かず3万枚弱にとどまりギネス申請を諦めた。「ご神木を抜いたとか、たくさんのデマを流されたが、何一つ間違ったことはしていない。想像以上につらい思いをした。ただ、神戸の人、全国の人、140万人が訪れてくれた。日本を代表するアーティストまで来てくれた。あすなろの木を誇りに思う。大成功だったと思う」(西畠氏)。
2日には西畠氏と親交のあるシンガー・ソングライターの槇原敬之がミニライブ。また西畠氏の挑戦に密着、17日に放送されたMBS制作「情熱大陸」20年記念スペシャルでは、バイオリニストの葉加瀬太郎が生演奏を行っていた。