【にしたん社長の人生相談 お悩みクリニック】普段は優しい夫が一瞬で不機嫌に…どう調教すれば?

 にしたんクリニックなどを展開するエクスコムグローバル株式会社の西村誠司社長があなたの悩みに答えます。

 夫は普段は冗談も言うし、優しいのですが一瞬で機嫌が悪くなることがあります。私が掃除機を使っているときに話しかけてくるのですが聞こえないじゃないですか。聞き直すと不機嫌モードに入ってます。西村社長は寛大そうですよね。こんな夫をどのように調教すればいいでしょう。

     ◇   ◇     

 夫婦間でちょっとした行き違いや摩擦が生じることは、多くの家庭で起こり得ることです。特に、掃除機の音で話が聞こえず、そこから不機嫌になってしまうというエピソードには、日常の中に潜む小さな問題の典型例が見て取れます。旦那様が普段は優しく冗談もおっしゃる性格であることは素晴らしいことですが、そのギャップがあるからこそ、対応に悩まれるのかもしれません。

 旦那様が不機嫌になる背景を考えると、話しかけたときに聞いてもらえなかったことで寂しさや不満を感じている可能性があります。あるいは、普段は穏やかな分、感情の切り替えが極端になる傾向があるのかもしれません。このような場合、状況に応じた対応を試みることで改善が期待できます。

 掃除機の音が原因で話が聞こえない状況になっているなら、掃除の時間と会話の時間を分けるようなルールを話し合って決めると良いでしょう。例えば「掃除が終わったらすぐに話を聞くよ」と事前に伝えることで、旦那様も自分の話が軽視されているとは感じにくくなるはずです。また、掃除中に話しかけられた際には、手を止めてジェスチャーを交えつつ「今は聞こえづらいから後で教えてね」と伝えるだけでも感情的な衝突を回避できることがあります。

 旦那様が不機嫌になった時の対応も大切です。感情的に反応するのではなく「ごめんね、掃除中で聞こえなかったよ」と一言伝えることで、旦那様の気持ちが和らぐ可能性があります。また、軽いユーモアを交えて「掃除機がうるさすぎて、地球が揺れるかと思った!」と冗談を言うことで、緊張した空気をほぐすこともできるでしょう。

 旦那様のストレスや背景にも目を向けることが改善の手がかりとなる場合があります。不機嫌になる頻度が高い場合は、仕事や人間関係でのストレスが影響しているかもしれません。この場合、リラックスできる時間を意識的に作ることが役立ちます。一緒に趣味の時間を過ごす、リラックスできる環境を整えるなど、小さな工夫が効果を生むことがあります。

 最後に、「調教」という表現をユーモアとして受け止めますが、夫婦関係は「一方的に変える」ものではなく、お互いが歩み寄りながら築いていくものです。旦那様の性格や感情を尊重しつつ、自分自身も無理のない範囲で調整を試みることで、二人の間により良い関係が生まれるでしょう。ぜひ少しずつ工夫を重ねながら、日々の生活を心地よいものにしてください。

 ◇西村 誠司(にしむら・せいじ) 1970年生まれ、愛知県出身。「イモトのWiFi」「にしたんクリニック」などを展開するエクスコムグローバル株式会社代表取締役社長。名古屋市立大学を卒業後、外資系コンサルティング会社に入社。2年で退職して25歳で起業、現在年商333億円に成長。TikTokフォロワー数4万7000人。

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