若手女性芸人イベントにリンゴがかける思いとは
ハイヒール・リンゴがMCを務める「女芸人 大祭り」が28日、大阪・道頓堀ZAZA HOUSEで開催される。この催しはリンゴの持ち出しが多いが、後進を育てる意味でリンゴのいわばライフワークともなっている。その意義をリンゴが語った。
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数年前からこのイベントに関わっているリンゴ。当初は観客として客席から見ていたが、「あまりに面白かったんで、もっと近くで見たくなった。それなら一番近いのは同じ舞台でMCかと」と笑う。当初はまだ名前も知られていなかった尼神インター、ゆりやんレトリィバァらがテレビへの出演が増えるなど、お笑いファンにとっては女芸人の原石発掘の場ともなっている。
出演は関西の女性芸人が中心。初開催のころは「下ネタがあまりにも多かった!あんたも、あんたも、あんたも下ネタか!みたいな」と苦笑で振り返るほど。だがその勢いあるステージそのままに、構成をプロの作家に任せたことでまとまりが出てきた。若い子には「ネタをためといてよ」と声をかけ、現在は隔月で東京と大阪でも開催するまでになった。
だが持ち出しはいまもある。それでもリンゴがイベントMCを務めるのは「この子たちが育っていってくれたらええわと思ってるから」ときっぱり。20年ほど前に「スピリチュアルのすごい人に言われたことがあるんです。『リンゴちゃんに実の子はできない。その代わりリンゴちゃんのことをお母さんと思って慕ってくれる人がいっぱいできるから、その人たちを育てなさい』って」と明かす。言われた当初は「何言ってんの!」と反発もしたが「後々考えたら当たっていたんやないかな」と“若手女芸人の母”ともいうべき存在となった。今月末にも『女芸人大祭り』は開催されるが「できるだけ多くの人に見てもらいたい。絶対に損はさせない」と胸を張りアピールしている。
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【女芸人大祭り】
2月28日 19時半開演
大阪・道頓堀ZAZA HOUSE
出演者 MC:ハイヒール・リンゴ/尼神インター/ゆりやんレトリィバァ/ガンバレルーヤ/紅しょうが
ゲスト:藤崎マーケット