整形と脱毛と老いとの戦い VIO脱毛は介護の側面も!?

 高須クリニックの高須克弥院長が、パートナーである漫画の西原恵理子氏に整形手術をしない理由に「人は欠損に恋をする」を挙げたことが話題になっている。その言葉に勇気づけられ、ハイヒール・リンゴも「理論武装になった」と感心。SNSにも若い女性から「整形を考え直した」という声も寄せられている。その一方で美容クリニックの垣根はどんどん低くなり、気軽に永久脱毛をする人も増えてきた。だがその理由は“美的”ではなく“介護”のための側面も。リンゴも「脱毛するにも老いとの戦い」と語るその理由とは-。

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 最近、目の二重手術が2万9800円でできるという事を前面に押し出している美容整形のCM見て驚きました。2万9800円!ものすごい時代になりましたよね。私の若いころは整形手術の費用も高く、片方ずつやってる子もいました。ある日、一重だった子が眼帯をしてきて「ものもらいやねん」って。しばらくするともう片方も「ものもらい」に。でいつの間にか二重になっていた(笑い)。でも2万9800円なんて、もう“プチ整形”ですらない。“プチ”よりさらに軽くなっている気がします。

 私たちの年代は、二重に憧れても毎日必死でアイプチしてた。だから「整形しないの?」という問いかけには「親からもらった体に傷をつけるのはやっぱり…」と返すしかなかった。でもどこかで「親からもらった-」じゃない理由を自分で探していた。そんなとき高須クリニックの高須克弥院長の言葉が響きましたね。

 高須院長は、パートナーである西原さんには絶対に整形手術をしない。西原さんが直したいところがあるからとお願いしてもやらない。その理由が「人は欠損に恋をする」からだそうです。「黄金率でないもの、弱いもの、足りてないもの、人はそれを見た時、本能で補ってあげようとする」という高須院長の言葉に、私もすごく納得できた。欠点でさえ可愛いんですよ。その言葉で、私も「整形しないの?」という問いかけに対する理論武装できました。

 でも美容クリニックの垣根は本当に低くなりましたね。知り合いのお子さんが小学校6年生で、チアリーディングやってるんですけど、「脇の脱毛をやりたいけど、幼くしてレーザーというのは体に影響ないだろうか」って相談を受けたんです。小学6年で永久脱毛ですよ!脇の出る衣装なんで、気になるらしいです。ビックリしましたけど、知り合いの脱毛をやっているクリニックの人に聞いたら、「特に影響はないはず。ただ成長期なのでまた生えて来るかもしれない」と。だから若い人の永久脱毛の金額は安く設定しているらしいです。

 いまは脱毛も脇だけじゃなく、いろんな箇所に広がってますよね。この間、東北の温泉に行ってきたんですが、そこで気づいたことがあったんです。私と同じような年代の人で関西から来た人は、下の毛…VIOって言うんですけど、その処理をあまりしてなくて、東京の人はキチンと処理してる人が多かった。東京の人はおしゃれのため、そういうことにも気を配ってるんだ~と思って、帰ってから友人に言ったら、「それは違う。あれはオシャレのためじゃなく、介護される側になった時のため。仮におむつになったとき、毛があったら介護ケアがきちんとできなくて、炎症や感染症になる可能性もあるわけだから」と。もう目からウロコでした。美的、おしゃれな意味合いではなく、自分の体のため、介護のためにVIO脱毛もしておいた方がいいという時代になってきたんです。実際40代、50代の女性の脱毛が増えてきているそうです。

 でも脱毛にも、年齢が大きく関係しているのは事実なんです。よくおばあちゃんで口ひげが薄っすらと生えたままになっている人が多いじゃないですか。あれは女性ホルモンの減少で、口の周りの産毛が生えやすくなってしまっているからなんだそうです。さらに年を取ると産毛も白髪になり、自分では見えにくくなって剃らないから、どんどん伸びてしまう。さらにそうなると、レーザー脱毛できない。いまの脱毛のレーザーの主流は、黒いものに反応するので、白髪だと難しい。極論で言うと脱毛するのも若いときじゃないとダメなんですよ。脱毛するにも老いとの戦いなんですね(笑)。

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