完成させたい「ハイヒールの漫才」
テレビのMCやラジオなどでの活躍が目立つハイヒール・リンゴだが、こだわり続けるのが漫才だ。それだけに肩書は「お笑いタレント」ではなく「漫才師」だと自認する。一時、漫才から遠ざかっていた時期もあり、その難しさを改めて実感。再び戻ってきたときの周囲の温かさを明かした。また結成35年を迎えることから、ダウンタウンやトミーズらNSC1期の同期と「何かできたら」と“同窓会”にも意欲を見せた。
◇ ◇
一時漫才から遠ざかっていたハイヒールですが、30周年を期に12年ぶりに漫才を再開しました。
でも以前にやっていたことができないし、間も取れない。そんなとき、中田カウス師匠がこっそり見に来てくれはって「戻ってきてよかったな」と。「漫才は難しいやろ。だから面白いやろ」とおっしゃって下さった。
でもむちゃくちゃ滑ったときは、「お前ら、滑ったら逃げるように舞台から降りてきたな」って。ボタン師匠もですが、よく後輩の漫才を見て下さってるんですよ。
宮川花子さんも「お帰り~。しんどいところによう戻ってきたな」と言って下さった。オール巨人さんは、ずっと楽屋でモニター音声を聞いて下さっていて、「後半のところ、ええなあ」とか、悪いところは言わずに誉めて下さる。
皆さん、戻ってくるのが大変だとわかっていただいているからこそ、すごく温かかった。やっぱり漫才師にしか、漫才師の気持ちはわからないんですよね。
ハイヒールは35周年を迎えるんですが、今後の目標としては「ハイヒールの漫才」というものを完成させたいというのはありますね。まだまだですから。
でも私とモモコはNSCの1期生で(※)、つまり同期もみんな35周年を迎える。みんなでまた何かできたらいいなとは思ってます。
実は一昨年から、トミーズとハイヒールの4人で、お酒を飲む会ができたんですよ。そんなのもできる年になったんだな、としみじみ思います。
※ハイヒール、ダウンタウン、トミーズ、吉本新喜劇座長・内場勝則らを輩出
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