高くても低くても学歴コンプレックスみんなある
ロンドンブーツの田村淳が青山学院大学への受験を発表し、今秋には多くの芸能人が受験を明かした。ハイヒール・リンゴも忙しい仕事の合間を縫って5年間大学院に通い、名誉博士号を取得した経験を持つ。学歴コンプレックスは誰にでもあるというリンゴは、学びたいという意欲を持つ人たちにエールを送った。
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ロンドンブーツの田村淳君が青山学院大学を受験することが話題になっています。また芸能界でも真矢ミキさんや河相我聞さんが高校認定試験を受けたことが取り上げられました。
高校認定試験は、普通に高校進学して卒業するより難しいといいます。真矢さんは中学を出て、髪の毛染めてヤンチャしてたわけでなく、髪の毛染めて宝塚で自分の夢を追っておられた。そして今、新たにチャレンジする、ほんとにすばらしいことだと思います。
今は普通に何かにチャレンジしようとすると「高卒」が受験資格だったりしますから。私は京都産業大学経営学部を卒業しましたが、在学中は京都大学産業学部と京都では揶揄されたし、学歴に関してはみんな何かしらのコンプレックスがあるんじゃないかと思います。
私はテレビ番組で経済のことを話す機会があるんですが“自分の言葉”に自信が無かったんです。だからもう一度ちゃんと勉強がしたいと思い、大阪学院大学の大学院に通いました。週1ですが5年間通って。若いときは面白くなかったのに、改めて勉強すると楽しかった。名誉博士号をいただき、自信にはなりましたね。
でも京都大学ではなく京都産業大学で、大阪大学ではなく大阪学院大学っていうのが、これまたコンプレックスになったりして(笑)。お笑いは学歴が関係ないように思いますが、MC等をさせていただくと、他の出演者が東大、京大、阪大…京産大出身の私がえらそうなことは言えないよ、と思うことは本当によくあるんです。
学歴コンプレックスというのは、仕事関係だけじゃなく、ママ友間にもあるそうです。先日、番組でも取り上げたんですが、何も知らずに仲良くしていた人がすごい高学歴で、実は私のことをアホやと思っていたんじゃないだろうかと悩んだりしているそう。逆に高学歴の人も、自分の子どもが自分の出身校くらい当然行ってくれるだろうと思っていたら、不合格だったり。自分がなんでも簡単にできたから、できない子どもにつらく当たったりしてしまう。
だから学歴が低くても高くても、コンプレックスってみんなあると思うんです。淳君が受験するのも、みんなのそういった思いを体現してくれている部分もあるんじゃないかな。いろいろ言う人がいるかもしれない。でも私は素直に頑張ってほしいなと思います。