“文春砲”により、小室哲哉が引退した。以前から不倫報道に対し「行きすぎているのでは？」と疑問を投げかけていたハイヒール・リンゴは、今回の引退という大きな代償に「誰も得しなかった報道」と語った。引退のきっかけとなった不倫疑惑を報道した文春に対しても「求められているからやっている」と理解を示す一方で、改めて「不倫騒動もういい」と報道を見直すべきだとした。

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　小室哲哉さんが引退されました。ボキッと折れちゃったんでしょうね。今回の不倫報道は誰も得をしなかった。不倫報道も行くところまでいった。もうそろそろ不倫報道はもういい。考え直す時期じゃないかな。そんな気がします。

　小室さんは会見で、妻のＫＥＩＫＯさんは小学４年生のドリルをしたり、ピアノを弾いても３０秒も持たないといった状況を明かされた。さらに小室さん御自身も、男性の能力がないと説明。それを聞いたコメンテーターが「そこまで言いますか」と言っていましたが、聞かなきゃ納得しなかったんだと思うんです。詳細に発言したから「仕方ないよな」って雰囲気になったんです。本来、言いたくないであろうことまで、発言させたのはわれわれ読者なんです。

　妻の状態に加え、自分の体調もすぐれない。そこに状況をわかってくれている人の手があり握ってしまった。２人をよく知る方がおっしゃるには、もう「夫婦」ではなく「親子」だったと。小室さんが今回、妻に会見を開くとＬＩＮＥしたら「わかった」じゃなく「わかったよん」って返事が来たとか。たぶん、大人の会話が成立してない。

　小室さんは不倫相手とされるＡさんと肉体関係はないっておっしゃっていたけど、心が通じているって実は一番の不倫かもしれない。妻の立場だとすごく悲しい。でもその奥さんが闘病中で、すごくセンシティブな問題。コメンテーターも、奥歯にモノが挟まったような言い方をしてる。

　それに介護のあり方を、不倫報道で考えさせられるとは思わなかった。私も旦那が一回り上なんで、絶対私が介護するじゃないですか。介護が終わる時って、旦那が死ぬときでしょ？切ないですよ。

　「文春が悪い」と言ってしまえば、一番座りがいい。だけど私は文春が全て悪いとは思わない。なぜ“文春砲”を撃ち続けたのか。それはみんなが買うからじゃないですか。自分の中に不満がある人たちが、不倫をしている有名人が悪いと拳を振りかざすことによって、留飲を下げている気がする。

　文春も求められてるからやってる。小室さんも悪いかと言えば、この状況下で責められない。読者も有名人の私生活をのぞき見することに慣れ、知りたがり過ぎている。今回も誰も悪くないし、誰もが少しずつ悪い。文春だけが悪いんじゃなくて、みんながこの嫌な社会を作ってしまったんだと思います。

　不倫騒動、もういいでしょ。