カチンと来る旦那の一言
「今日は暑いわ~。素麺でええわ。ちょっとゆがいて」。夫から妻への何気ない頼みに思えるが、実はこれは妻にとってはカチンと来る言い回し。ハイヒール・リンゴも、世の夫に妻がカチンと来ていることを自覚すべしとした。さらに何気ない夫の行動にも、ダメ出しし、妻の真情を訴えた。
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この夏は本当に暑かった。いや、まだまだ暑い!なので私は出演した番組で宣言しました。旦那が言いがちな「今日は暑いわ~。素麺でええわ。ちょっとゆがいて」はNGだと。マンションの台所は灼熱地獄。「ゆがく2分がどれだけ暑いか!そこは『暑いところ大変申し訳ございませんが、お手すきのときに素麺を2束ほどゆがいていただけませんか』でしょ」と言うと、共演していた男性陣は一斉に「大袈裟な!」という反応。だけど相方モモコは「『ちょっと』と言われるのが一番鬱陶しい」と同意してくれました。この番組でのやり取りをうちの旦那さんも見ていたらしく、あれから「ちょっと素麺ゆがいて」は言わなくなりました(笑)。
そもそも旦那が言いがちな「カレーでいいよ」「冷麺でいいよ」といった「〇〇でいいよ」ってどういうこと?旦那は自分で作らないから、簡単なものをリクエストして、妻の手間を省いて“あげている”つもりなんでしょうが、どんな料理にも手間はかかっているんです。この言い回しはかなりカチンと来るものだと、世の男性はもっと自覚すべきです。
さらにカチンと来る旦那さんの一言に、何か能動的に動いて欲しい話をすると、まず「えっ?」って聞き返してくる、必ず。聞こえてるでしょ、絶対に。
「今度の日曜日どうするの?」
「えっ?」
旦那にしたら、嫁の求めている正解を考えるために時間を稼ごうと、聞こえないふりして「えっ?」なわけです。正解を言いたいけど、自分が動くのはイヤ。だから時間がかかるんでしょうね。
我が家のこうした会話は夫婦2人だけだからかなと思い、潤滑油にもなるので犬を飼おうかと相談したときのこと。旦那さんは一言「“お前が”面倒見るんだったらいいよ」。世話をするのは“2人で”じゃないんだな。そこは「僕らそんなに夫婦の会話なかった?犬を飼ったら手間もかかるし、お前が大変では?そんなことせんでいいよ。もう少し僕も家事を手伝うし、ゆっくりすること考えたら?」くらいのことは言うてもいいのでは?と思いました。
一事が万事この調子。トイレットペーパーも、芯に薄く2巻きくらいわざと残して「そろそろなくなるよ。お前が使い終わったら替えといて」。シャンプーなんかも「もうすぐ無くなるよ」と言うだけ。無くなったら自分で入れ替えたらいいと思うのですが。面倒だから少しだけ残して最後を私に使わせる。
ひげそりクリームも「使い終えたら洗面台に置いといてね、そうしたら新しいのを買っておくから」と伝えているのに、捨てた後に「おーい、ひげそりクリーム」。私はひげそりクリームの見張り番じゃないのよ!「だからいつも言ってるでしょ。石けんだったら私も使うから無くなったらわかる。けどひげそりクリームは使わないからわからない」。するとまた必ず「エッ?お前、使ってない?何でこんなに減るんやろ!?」知るかい!!