スマホにリュック…マナーも変化
最近、プライベートで自転車に乗るのをやめたというハイヒール・リンゴ。その理由には、今の時代らしい背景がうかがえる。そして地下鉄を利用するようになって気付いたマナーにも、時代が反映されているようだ。
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実は最近、自転車に乗るのをやめました。人通りの多い場所を通ると、歩きながらスマートフォンを見ている人にぶつかりそうで怖いから。自転車は乗りながらスマホを見たらダメ、飲酒運転もダメ、傘をさしての運転もダメ、というふうに交通規制があるけれど、歩行者の規制はほとんど無いですもんね。
駅の中などの通路では「歩きスマホをやめましょう」などルールを作っている場所もありますが、屋外での規制はやはり難しい。
自転車も車両ですから、スピードを出さずに、歩行者の邪魔にならないようにと気を付けてはいましたが、どうしても年を重ねると反応がにぶくなりがち。子供がいる場所ではより気を遣っていましたし、最近ではペットのお散歩も多くなりましたしね。だから今は仕事以外の移動は地下鉄と徒歩です。歩いた方が健康にもいいかなと。荷物もリュックサックに変えました。両手もあくから便利だし。最近はビジネスリュックという、薄くてスタイリッシュなものも人気があるそうです。
でも、地下鉄に乗るようになって気付いたのが、自分のリュックはすごく他人には邪魔だということ。東京など都心ではみんなリュックを前にして電車に乗るのが当たり前です。乗る人の絶対量が地方とは違いますから、リュックを背負ったままで満員電車に乗ると邪魔になる。大阪でも、前にしている人がちらほら出てきましたが、東京ではもうほとんどが前持ち。後ろにしていたら「何、この人?」という目で見られるくらいです。
日本民営鉄道協会のアンケートで、昨年の電車内での迷惑行為で1位になったのは「荷物の持ち方・置き方」なんだそうです。昔ながらの手持ちのビジネスバッグを使う年配の知人は「僕らはマナーを守って荷物を持っているのに、リュックの人はガンガン当たってくる」とこぼしていました。あと傘の持ち方に気を付けてほしいものです。階段などで縦に持たず横に持つと後ろの人がとても危険です。一時期、車内で化粧をする女性のマナーについて議論がありましたが、スマホにリュックとマナーも変化していくのですね。