メークの有無は本人次第他人の価値観は関係ない
何度となく話題になる「メークは社会人のマナー」か否か。ハイヒール・リンゴが考えるメークとは、またその価値観について語ります。
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千秋ちゃんが「ママ友ランチにすっぴん」というのが話題になりましたけど、女性がすっぴんを見せるのって、相手に心を許している証拠。犬ならおなかを見せている状態なんです。
私の場合、メークはよろいと同じ。オンとオフの切り替え、ハイヒール・リンゴになる瞬間です。だからテレビ局に入るときはすっぴんだし、仕事が終わるとすぐにメークを取りたい。メークをしているのは仕事の時間だけにしたいんです。帰りの車の中でメークを落とすほど。だから仕事関係で飲むときはメークしてることが多いし、プライベートで飲むなら気楽にノーメークが多いですね。
外で働いていると仕事モードというか、専業主婦の方とはまた少し違うと思うんです。私の母親の世代は、まず起きたらお化粧。これは逆に外で働いてないので、身だしなみの一環なのでしょうね。
もちろん担当のマネジャーにはすっぴんを見せています。だけど以前担当したマネジャーは「すっぴん?大丈夫です」と言いながら、実際に私のすっぴんを見たらむちゃくちゃ引いていました。私はそのとき、人の目ってこんなにも点になるんだと知りました(笑)。
先日、テレビ局に入るときにマネジャーが同行できなかったときのこと。いつもは接点がない若いマネジャーが局入りを託された。そのとき私のマネジャーから一通のメールが。「今回は○○が担当しますが、彼はリンゴさんの素顔が理解できるので大丈夫です」って。丁寧のつもりでしょうが「素顔が理解できる」ってなかなか失礼(笑)。
「人前でメークをしないのは失礼」という人もいるけど、どんな人の前でもどんな状況でもメークをしない人は、その人の生き方だからそれで良いと思います。だけど「この人の前でならメークをするけど、あの人だったらしない」というのであれば、その境目にいる“あの人”に対してなにか失礼なんじゃないかな。要は、自分の中で「メーク」をどのようにとらえてるかが大事。他人の価値観は関係ないと思いますよ、私は。