10連休、うれしいですか?仕事、病院、保育園…庶民は頭を抱えている
10連休となる今年のゴールデンウィーク。ただ、うれしいよりも、仕事や病院、保育園など「どうやって過ごしたら」と途方に暮れる人は少なくないのでは。新天皇の「即位の礼」(5月1日)は別として、10連休はいったい誰のため?5日ずつ2回じゃあかんの?ハイヒール・リンゴが斬り込みます。
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みなさん、10連休どうやって過ごしますか?10連休がとてもうれしいという人が1割弱、逆に「うれしくない」という人が4割に上ったという調査が話題になりました。私の知り合いの飲食店経営者はさすがに10日も休めないと言うし、小さい子どもがいる友人は世間の動きや保育士が確保できるかで開所日が決まるので、それからでないと出勤日も決められない、と。いったい10連休なんて政府の誰が一番最初に思いついたのか。男女別に見ると全く休めないが男性9・4%に対し女性は21・0%という高さでした。
勘違いしていただきたくないんですが、今の皇太子さまが新天皇になられる「即位の礼」は大切な儀式ですし、ちゃんと祝日にしてお祝いすべきだと思います。でも前後を含め10連休はさすがに政府もやりすぎ。例えば5日ずつ2回の連休ではダメなのかと思ってしまいます。私も即位の礼はテレビで見ようと思っていますが、それ以外は普通に仕事が入っているし、吉本の劇場も平日は2回公演なのが10連休は毎日4回公演になるので、結構切実(笑)。逆に旦那が10連休でずっと家にいると聞き「げえー」という感じでもあります。
旅行や外食などで経済効果が上がるという話もありますが、国内外を旅行する人は予定ではありますが16・2%、「自宅でゆっくり過ごす」が64・3%。これってどれ位の経済効果があるのでしょうか。とある有名芸能人が家族でカナダに行こうとして旅行社に問い合わせると、旅費だけで「200万円」。旅費だけ、ですよ。
腎臓疾患で人工透析をしている方は2日に1回、週3回程度の処置が必要です。先日病院で看護師さんが患者さんに「どの医師が出勤か決まっておらず、お待たせするかもしれませんが、ちゃんと診察させてもらいます」と説明されていました。患者側には個々の治療経過があり本当に命に関わる問題。10連休が近づくにつれ、「非日常」への不安が募ります。
新元号の発表やお祝いムードに拍車をかける新紙幣の早すぎる導入の発表などと合わせ、政府や政治家が「自分たちのレガシー」や「教科書に載る政治家」ばかりを追いかけているように見えてしまいます。もし来年、官邸の「桜を見る会」に呼ばれたら、市民の声として正直に首相に進言したいと思います。呼ばれないだろうなぁ(笑)