ホテル業界が悩む「備品持ち帰り」問題 持ち帰る方が悪いけど…“持ち帰らせない配慮”も必要な時代に
ホテル業界にとって、宿泊客の備品の持ち帰りが今も昔も問題だそうです。
少し前に、客室のテレビの持ち帰りが話題になっていましたが、最近はマルチ充電アダプターなどがよく持ち帰られるとか。また北海道の震災後は、常備灯が大量になくなったそう。消せない懐中電灯なんて困ると思うのですが、それを自宅で使用できるようにする方法を教えるユーチューブがあるらしい。それってある意味、盗難指導になるんじゃないのかなあ。
携帯電話がなかったころは、目覚まし時計や、灰皿やトレイがよく持ち帰られていたそうです。灰皿などはコレクションをしていた人が多かった。他人が見たらこんな物を!?と思う物が、よく持ち帰られる。ホテルではありませんが、相方のモモコのダンナさんが経営しているちゃんこ屋さんでは、以前お客様御一人御一人に、すり鉢の器と小さなすりこぎを出していました。ところがそのすりこぎを、記念にと持ち帰られる方がおられて、先日行ったら各テーブルに1本に変わっていました(笑)。
もちろん持ち帰る方が悪いのですが、お互い最後まで気持ちよく過ごすため、語弊があるかもしれませんが、持ち帰らせない配慮をしないといけない時代なんでしょうね。例えばホテルのクローゼットにある消臭スプレーは、そのままだと簡単に持ち帰られてしまう。だけどヒモ状の物で結び付けられていると、わざわざほどいてまで持っていく人は殆どいないとか。
ホテルの備品って“新品の商品”じゃないから、万引きなどより「盗る」というハードルが低いのです。タオルなど数が多い物なら「別に1枚くらい」と軽く考え、咎められても弁償すればいい、謝ればいいという思いがある。軽い気持ちでもやってはいけないことだともっと認識しなくてはいけない。子供はちゃんと見てますよ、大人の行動を。
盗られる側?の、その対応はいかがなものか?というのが吉本で、なんばグランド花月の楽屋のテレビは、大きな鎖につながれていて外部の人が見たらとても驚かれます。楽屋を毎日使う芸人、そんなもの誰も盗っていきませんって(笑)
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