4カ月ぶりにNGKの舞台に出演…劇場に出られる喜び

 吉本の本拠地、なんばグランド花月が6月19日から再開しました。私も6月末に約4カ月ぶりにNGKの舞台に出演。私の不妊治療や、モモコの体調不良で休んだことはありましたが、それ以外でこれほど舞台から遠ざかったのは初めてです。

 実は再開までの間に、私がママで若手女芸人がチーママという設定で、吉本芸人と一般の方が参加するリモート飲み会を始めました。いつもとは違う交流方法で、私も「へえ~」と思うことがありました。自分の知らない世界があってとても面白い。月末の水曜日開催が多いので、興味のある方はぜひ(笑)。

 でもやはり生の舞台は違う。久しぶりに舞台に立ってすごく感動しました。実は出番の数日前に、村上ショージ兄さんが「ガラガラの客席を見てびっくりしてたら、6年もやってるテッパンネタ(絶対ウケるネタ)を忘れてしもた」、同期のトミーズからも「スベった感、半端ないで」って脅されていたんですよ(笑)。

 クラスターを発生させないため、スタッフは再開前に劇場中にスモークをたいて換気をチェック。舞台の真ん中にはアクリル板を置き、マイクも2本。出演者が変わるごとに消毒と、盤石な体制と言うか、裏を返せばこうすれば絶対安全という指針がないので、ありとあらゆる対策をとっていました。

 私達ハイヒールが出演したときのトリは桂文珍師匠でしたが「すごくいいお客さん。考えて笑ってくれるし、こういう『つっかけのお客さん』の前で実力を発揮せなアカンで」って。『つっかけ-』というのは、遠くからの団体のお客様ではなく、つっかけを履く位近くから来て下さるお客様のことを言うそう。今度の私達の出番は7月11日。劇場ではテレビでできないようなギリギリのネタもやっているので、足を運んで頂ければ嬉しいな。

 withコロナ、afterコロナと言われてもどうしていいのやら。昔には戻らないけど、少しずつ以前に近づいているのはとても嬉しい。あの吉本が楽屋でマスク取り放題になり、消毒液も置いている。それも鎖も付けずに!(注・以前は楽屋のTVが鎖で縛りつけられていた)。吉本も変わったな、すごいな~と思ってたら、帰りのタクシーに乗り込むときにマネジャーが「あ、舞台のギャラ、ちょっと減るんですよ」。半分くらいらしいです(笑)。それでも劇場に出られるのは嬉しいものです。

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