聖火リレーが夢だった。大阪府内公道の聖火リレー中止「仕方ないけど、すごく残念だし悲しい」
新型コロナウイルスの感染者が急増し、大阪府が医療非常事態宣言を出したことを受け、府内の公道での聖火リレーが中止になりました。
そのニュースが流れた直後から、枚方市の市民ランナーとして参加する予定だった私の元にも、いろんな方面から気遣って下さる連絡が次々に。それだけ今の大阪の医療体制が深刻な状況にあるということですし、仕方ないとは分かっていますが、やっぱり正直な気持ちを言えば「とっても、残念」。
既に聖火リレーが通過した他都市の状況を見ていると、著名人が走る云々以前に、前回東京五輪から60年近く過ぎ、ようやく帰ってきた夏の五輪の聖火リレーを「一目見たい」と人が集まるのは自然なこと。“お祭り騒ぎ”という批判もありますが、そもそもオリンピック自体「スポーツの祭典」だし、お祭り的なものになるのは致し方ないと思います。
私自身も、自治体や企業からの要請ではなく、純粋に一市民として何かオリンピックに関わりたいと考え、一般応募した結果選んで頂いたので、すごく名誉に思っていましたし、走りたかった。大阪では万博記念公園で無観客で行うことになりましたが、同じような事態は今後、他の地域でも起きかねません。各地の組織委員会には、その時でもどうかすみやかに「代替案」を出して頂きたいと、心から願っています。
ただ今回、聖火ランナーデスクから正式なメールが届いたのは、ニュースが出た翌日のお昼前。聖火リレーに夢を抱き続け、準備をしてきた大勢のランナーのことを思えば、出来る事なら「公道の聖火リレー中止」の報道と前後する時間に連絡が欲しかった。なにせ「当事者」なのですから。そんな事を思っていたら昨日土曜の朝、詳細メールが届いて一安心。急な変更で事務局も大変なのだと思いますが、ランナーが一番不安に思っているので、できるだけ細やかな対応をお願いしたいものです。東京都のPCR検査数の異様な少なさも、もしかしたら物理的な問題だけなのかもしれませんが、テレビや新聞ではほとんど報じられていませんよね。
土壇場になっての五輪組織委員会会長交代に、開会式を巡るゴタゴタ、そしてコロナの第4波。先日は北朝鮮が不参加を表明しましたが、東京五輪を巡ってはこの先何が起きてもおかしくない状況です。でも、病から驚異的な回復を見せて代表切符をつかんだ競泳の池江璃花子選手のように、スポーツや歌は、そもそも人を励まし、原動力を呼び起こす素晴らしい力を持っている。
色んな考えがあるとは思いますが、重症化しやすい高齢者の方は特に、できるだけすみやかにワクチンを打って頂く。私たちももう少しの間、自粛を頑張る。そして、組織委員会や聖火ランナーデスクは正確な情報を素早く、包み隠さずオープンにする。閉塞感に覆われている今だからこそ、ぜひみんなで五輪を支え、世界に力を届けられたらと思うのです。
とここ迄書いてふとお天気を調べたらなんと火曜日は雨。大事な天気がノーマークとはと自分自身に苦笑いです。