「#いきなり赤ちゃんに触らないで」投稿が話題に ハイヒール・リンゴ「コロナ禍で“私達の普通”が急速に変化」

これまで特に意識せず見過ごされていたことが、新型コロナウイルスの流行で気になることが多くなりました。ネットでは「#いきなり赤ちゃんに触らないで」という母親の投稿が話題になっています。知らない高齢の方に突然、赤ちゃんを触られたことから「コロナをうつされないか心配」と訴えたものです。

実際は、短時間であれば触られても感染リスクは極めて低いそう。私には子どもはいませんが、旦那さんがバツイチで子どもと孫がいるので、心配する気持ちは私なりにわかります。先日、その孫と外出すると、「かわいいね」と言って悪気なく触ってくる方がやはりおられました。そこそこの年齢の方が多い様に思います。

いまほどアレルギーの知識が広まってなかった頃には、もっと大変なこともありました。知り合いの子供は卵アレルギーだったのですが、赤ちゃんの頃、見知らぬ方に「可愛いねえ」と言いながら、卵の成分が入っているウエハースを突然口に入れられ、顔中に蕁麻疹が出るという珍事件。まぁ、ウエハースを下さった方に悪気はないのでしょうが。

一方で「いきなり赤ちゃんに触ら“せ”ないで」という意見もあります。赤ちゃんや子供がよだれの付いた手でお店の商品を触り、他のお客さんがその商品を手にするのを躊躇してしまうというもの。私も孫がうっかり鍵をなめてしまったときには、ばい菌は大丈夫?と孫の事を一番に考えてしまいました。でも他の子供・赤ちゃんだったら、唾が付いた鍵の方を、汚くなったと気にするかもしれない。唾が付いた商品も同じ。親は自分の子供のよだれに麻痺しがちですが、やはり衛生的な問題があるので、お互いの立場に立つことが大切です。

先日、私のヘアを担当してくださった方が、布のおしゃれマスクをしていたことがありました。布やウレタン製のマスクは不織布に比べ飛沫を通しやすいと言われています。他のスタッフは不織布マスクだっただけに、余計に気になってしまったのかもしれません。顔を近づけ、髪型の話をする必要がありますもの。こちらから「不織布マスクに」とお願いするのも大変言いにくいこと。自分は大丈夫だと思っていても、相手が不安に思うこともあるのです。

コロナで急速にそれまで普通だったことが、ものすごいスピードで普通ではなくなっています。お互いがどう思っているか、一方的な視線ではなく、立ち止まって自身を俯瞰で見て、考えることが大切ではないでしょうか。

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