【聞きたい】会社で世代ギャップに悩んでいます。昔から誰でも多少はあったと思いますが、最近は若い子とのあまりの感覚、考え方の違いに、途方に暮れてしまうことも。かといって、きつく怒ったり、厳しいことを言ったらパワハラとされる昨今。参ったなあ…（５２歳・男性）

　【答えます】それ、よーわかりますわ。個人で店を経営してるから会社のような上下関係はないけど、店の若い従業員にはかなり神経使いまっせ。年齢が二十も三十も違えば考え方なんかほぼ根本から違う。ワシらのような昭和三十年代から四十年代の“高度成長期”に生まれた人間と、平成生まれの若者とでは、感覚が違って当たり前でっしゃろ。

　毎日一緒に暮らしとる息子や娘のことでもよー知らんのが実情ですからなぁ。こないだでもテレビの前に陣取り、何を真剣にやっとるのかと思ったら、最新型のゲームやて。ワシら「インベーダーゲーム」に熱中した世代には機械の扱い方もさっぱりわからしまへん。そんな親父を哀れみの目？で見る息子に「ケッ！！」と思うこともしばしばです。

　そやけど、そこで壁を作ってしまうとアカンのでしょうな。「ワシにもさせてぇな」と言って、彼らの世界に飛び込む勇気も必要かなと…。実際にはまだ言うてまへんで。そのあたりに葛藤を抱えとるのが現状ですわ。

　自分らの感覚で若い子にモノ言うたら、それがパワハラとかセクハラとかになってまう世の中はどーよ、と思いますが、実際にそうなんやから、こっち側が気ぃつけるしかおまへんやろな。うちの従業員には、定期的にメシ会を開催し、彼らに言いたいことを言わせるようにしてます。それをこっちはジッと聞くのみで…。黙って聞いて彼らの考え方をちょっとでも理解する。世代ギャップを埋めるには、今のところそれしかない。

　考えてみれば、ワシらの若い時も当時の大人たちに「こいつらとは合わん」と思われてたんでしょう。輪廻転生－って言うたら大げさですかな。

　◆ぶれんでおじさん～編集長Ｘ　自称５２歳。三重県出身。甲子園の近くでお好み焼き店「てこでもぶれんで」を経営。野球とギャンブルを愛し、曲がったことは大嫌い。阪神の行く末を案じない日はない。