【回答者・前川清】大事な場面で緊張して失敗してしまう

 【答えます】大事な場面で緊張して失敗してしまいます。仕事上でもプライベートでも同じです。高校時代の野球部でも、いい成績を残したものの、大事な場面でミスすることが多かったです。ハートが弱いのです。そんな自分を変えたいです。どんな場面でも変わらぬ表情で歌っている前川清さん。緊張を乗り越え、平常心を保っていける術を教えてください。(28歳・男性)

 【答えます】自分もこの方と同じ。大事な場面で緊張してしまうのです。高校時代、野球部で投手をやっていた時もブルペンですごい球を投げても試合では別人。よく監督に怒られました。だから、気持ちはよく分かります。

 芸風もあって表情を変えずに歌っていますが、実はデビューして50年がたった今でも、上がりっぱなしです。リハーサルはうまくいくのですが、本番で気持ちよく歌うことができたのは、この50年でたったの2、3回しかないのです。

 普通通りに歌っていればいいのに、本番でより良く見せようと欲が出る。そこに大丈夫かな?と不安も重なり力んでしまって。声がひっくり返ってしまうのです。

 対処法ですが、専門家と相談してメンタル強化を図り自分を変えている人もいます。これが1つのやり方かもしれませんが、自分はやってこなかったので効果は分かりません。

 基本的には、これはもう治らないと思っています。でも諦めてはいけません。うまく付き合えばいいのです。悩んではダメです。自分の持ち味として生かせばいいのです。

 これまでの人生でいろいろ失敗されたとのことですが、裏返せばそれだけ人よりいい経験をしていることです。成功した人よりプラスな部分は多いのです。それは人生に生かせるもの。緊張して本番で力をだせなくても、必ず違う部分で力を発揮できます。

 自分も悩んでいたけど、こう考えることでかなり気持ち的に楽になった。これで50年近くやってきたので、あなたも大丈夫ですよ。

 ◆前川 清(まえかわ・きよし)長崎県出身、69歳。「内山田洋とクール・ファイブ」のリードボーカルとして、69年「長崎は今日も雨だった」でメジャーデビュー。「そして、神戸」「東京砂漠」などヒット曲多数。個性あふれる語り口でテレビ、ラジオ番組でも活躍中。

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