【回答者・松野明美】占い依存の35歳女性に…いっそ占い師になれば!
【聞きたい】恥ずかしいのですが、私は占いに行動を支配されています。占星術、血液型、手相、風水、タロット…。何かをするとき、占いの力を借りないと動けないんです。いい年齢ですし、それではダメだと思うのですが…。(35歳・女性)
【答えます】いい情報も悪い情報もすぐに入ってくる、目まぐるしい毎日です。いろいろ思い悩むこともあるでしょう。私は占いに頼ってもいいんじゃないかと思います。自分を追い込んだり追い詰めたりする人も多いです。借金を抱えているとか大変な状況で占いにすがるのは危険ですが、占いで前向きになったり、力になったりするのであれば、はまってもいいじゃない!と思います。
私も結婚前に熊本市内で手相を見てもらったことがあります。「結婚したいと思っていますが、私はその相手と巡り会ってますか?」というような相談をしたと思います。お答えは…「確かなことは言えませんが、近くにいます」だったでしょうか…。一緒に行った友達によれば、20分ほどのうち9割は私が話していたとか。
「明美がほとんどしゃべってたよ。あんた損したよ」と呆れられましたが、私は話を聞いて頂いたという満足感一杯で3000円を払いました。いい答えを聞くというより、見知らぬ誰かに気兼ねなく話を聞いてもらいたかったんでしょうね。
選手時代を振り返ると、調子が悪いときなど何かに頼りたくなることもありました。身近な人に相談して弱みを見せられないし、家族にも心配を掛けたくない。スポーツ選手は孤独でしたから。
この方はかなり占いにのめり込んでるようですし、そんなに好きなら、勉強して占い師になられたらどうでしょう。人気の占い師になれるかもしれません。または、何でも聞いてくれる彼を見つけるとか!別にイケメンじゃなくてもいいんです。聞き上手な人は絶対にいます。あなたは甘え上手になって、ただで(笑)話を聞いてもらったらいいんです。
◆松野明美(まつの・あけみ)熊本県出身、49歳。88年ソウル五輪女子1万メートル出場。引退後の01年に結婚、2児の母。現在は熊本県議会議員。講演、タレントなど多方面でも活躍。デイリースポーツ陸上評論家。