【回答者・前川清】近所の子供が騒ぐ…気持ちはわかりますが温かく見守って
【聞きたい】近所が子供が騒ぐのに耐えられません。社会のために許容しないといけないのはわかります。でも甲高い声や物音が耳に届くたびにつらくなるのです。このままでは子供たちに怒鳴ってしまいそうです。私は独身ですが、このように思う自分はおかしいのでしょうか。(41歳・男性)
【答えます】おかしいかおかしくないか。こう問われれば、おかしくない…、と言うか、より良いお答えとしては、仕方ないことなのでしょう。
あなたは独身ですね。「子供がうるさい。怒りたくなる」。こう思うのも仕方ないのです。でもね。結婚して自分で子供を持ったら、また違うのですよ。
私の自宅は幼稚園の隣にあります。もともと幼稚園があったところに、私が家を建てて引っ越しました。まだ独身の時です。引っ越してみて、それはもううるさかったですよ。「大変なところに引っ越してしまった!」と思いました。
その後、結婚して自分に子供ができて。そうすると、不思議と子供の声は自然とうるさく感じなくなったのです。逆に隣からの子供たちの声を聞いて元気をもらうくらいです。先日も、運動会の練習とかで大きな声が聞こえてきて「元気だな~」と何か心地良くなるもののです。親となって自分で子育てをすると、考え方も変わるのです。
あなたの気持ちもよくわかります。でも、よく考えてください。あなたが年齢を重ねて年金生活、介護が必要になった時、社会の大枠で考えれば、この子供たちの世代が働いて、あなたの世代を支えてくれるのです。あなたがお世話になるのは、今、元気に走り回って、騒いでいる子供たちなのですよ。
子供は宝です。大事なものです。子供は、元気、幸せを運んでくれるのです。やっぱりうるさいとは思わずに、温かく見守ってあげてほしいですね。
◆前川 清(まえかわ・きよし)長崎県出身、69歳。「内山田洋とクール・ファイブ」のリードボーカルとして、69年「長崎は今日も雨だった」でメジャーデビュー。「そして、神戸」「東京砂漠」などヒット曲多数。個性あふれる語り口でテレビ、ラジオ番組でも活躍中。