プロレス最高!新日&全日記念共催

 「新日本&全日本」(1日、両国国技館)

 今年で旗揚げ40周年を迎えたマット界の2大老舗団体、新日本プロレスと全日本プロレスが記念大会を共催し、超満員1万1000人の観客を動員。IWGPヘビー級選手権試合は棚橋弘至(35)、3冠同級選手権試合は秋山準(42)が王座を防衛した。両団体でエースを務めた武藤敬司(49)は40周年記念試合をムーンサルトプレスで飾り、来年の1月4日に開催される新日本の東京ドーム大会に故橋本真也さんの長男・橋本大地(20)と参戦することを公約。夢の続きをプレゼントした。

 シュミット式バックブリーカーからコーナーに駆け上がった武藤は、月面水爆で華麗に舞った。両団体でトップを張り、頂点の証しである新日本のIWGPヘビー級王座とG1クライマックス、全日本の3冠ヘビー級王座とチャンピオン・カーニバルを制した、大きな節目には欠かせないスーパースターだ。

 72年の旗揚げ後、全日本を創立した故ジャイアント馬場、新日本を創立したアントニオ猪木のライバル関係はそのまま両団体の関係に。79年には国際を交じえた夢のオールスター戦で馬場と猪木が最後のBI砲を結成。90年には新日本の東京ドーム大会で初の対抗戦が実現し、米WWFも交じえた日米レスリングサミットを東京ドームで行うなど協調したが、両団体が本格的に絡んだのは00年からだ。

 大量離脱で危機に陥った全日本が新日本との対抗戦に活路を求め、その中で武藤が光った。01年には全日本の3冠と世界タッグ、新日本のIWGPタッグを同時に保持する空前の活躍でプロレス大賞MVPに輝いた。

 02年、新日本から全日本に電撃移籍し社長に就任。一時は冷え込んだ両団体の関係も05年に天山と小島が史上初めてIWGPと3冠のWタイトル戦を行うなど修復し、07年には35周年大会を東京ドームで共催するなど協調路線を歩んでいる。

 BI後の新日本と全日本を象徴する存在が武藤。だからこそ、1試合前の対抗戦では真っ二つに割れていた超満員のファンが武藤の入場では1つになって大「武藤」コールを注いだ。

 全試合終了後に再びリングインした武藤は、黄金時代がよみがえったかのような盛り上がりに「プロレス面白いよね!最高だよね!」と、とびきりの笑顔。10月27、28日に台湾で第2弾を開催することを発表し、大地を呼び込んで「(大地は)新日本のリングに一度も上がったことないんですよ。オレと大地をブッキングして!」と、1・4参戦を宣言した。

 武藤は「50年60年と続けていく中でこういう若いヤツが頑張ってくれないと困る」と、未来に思いをはせた。40周年は、通過点に過ぎない。

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