「ＷＢＡ世界Ｓフェザー級タイトルマッチ」（１６日、ウイングハット春日部）

　ボクシングのダブル世界戦の調印式とルール会議が14日、都内で行われ、マイケル・ファレナス（フィリピン）の挑戦を受けるＷＢＡスーパーフェザー級王者・内山高志（ワタナベ）は「ＫＯだろうが判定だろうが勝つのはボク」と、Ｖ５防衛へ余裕を見せた。

　「ＫＯだろうが判定だろうが、勝つのはボク。終われば分かる」と、内山は堂々と勝利を宣言した。調整は万全。「（ファレナスの）フックは右も左も気をつけないと」と話したものの、「地元なので、気合が空回りしないようにするだけ」と、相手より自分の精神に注意を払う。

　ＫＯ勝利なら、具志堅用高氏が持つ世界戦６連続ＫＯ勝利の日本記録に並ぶが、「ＫＯは意識しない。自分のやってきたものを出せば結果はついてくる」と平常心を貫く。Ｖ５を果たし、次に控える指名試合をクリアすれば、ＷＢＣ同級王者・粟生隆寛（帝拳）との統一戦の期待も膨らむ。帝拳ジムの本田会長が、ワタナベジムの渡辺会長に「来年３月にどうだい？」と冗談交じりに声をかけるなど、両陣営とも前向きだ。夢の対決実現へ、貫禄の勝利を見せつける。