五十嵐“悪魔”になって王座奪取狙う!
「WBC世界フライ級タイトルマッチ」(16日、ウイングハット春日部)
ボクシングのダブル世界戦の調印式とルール会議が14日、都内で行われ、WBC世界フライ級王者ソニーボーイ・ハロ(フィリピン)に挑む五十嵐俊幸(帝拳)は、デーモン閣下譲りの“悪魔魂”で王座奪取を宣言した。
五十嵐が“悪魔”に変身する。世界初挑戦の舞台は、デーモン閣下がボーカルを務めるバンド「聖飢魔2」の「EL DORADO」で入場する。高校時代は兄善幸さん(34)の影響でドラム、ギター、ベースをたしなみ、そのころから聖飢魔2のファンだった。練習生としてジムに通う同バンドの初代ベーシスト、ゾット星島の紹介で、昨年12月にはライブ会場でデーモン閣下と面会した。
今回はそのデーモン閣下が観戦にやってくる。生きざまにほれてファンになったそうで、まさに“鬼に金棒”の応援団長だ。調印式ではグローブも黒を選択。デーモン閣下の応援タクトに合わせて、ドラマー時代を思い出しながら悪魔のスティックをたたきつけるつもりだ。
記念撮影後に王者と握手も交わし「しっかり目も見た。手が乾いていたし、減量苦なのか、心なしか元気がなかったですね」と、冷静に心中を分析した。「勝負は中盤。アウトボクシングが主体と思われているが、今回はプラスアルファがある」と“秘策”も予告。自分を信じて世界初戴冠を誓う。