内山負傷ドロー防衛…6連続KOならず

 「WBA世界Sフェザー級タイトルマッチ」(16日、春日部市総合体育館)

 王者・内山高志(32)=ワタナベ=は同6位のマイケル・ファレナスと偶然のバッティングによる負傷引き分けで5度目の防衛を果たしたが、元WBA世界ライトフライ級王者・具志堅用高氏(デイリースポーツ評論家)と並ぶ日本記録の世界戦6戦連続KO勝ちはならなかった。

 “KOダイナマイト”が爆発しないまま地元・春日部での防衛戦を終えた。2ラウンド、3ラウンドに偶然のバッティングで右まぶたを目と同じほどの幅で切り、無念の負傷引き分け。内山は不完全燃焼のV5に「こんな試合ですみません」と、満員5800人の観衆に向かって頭を下げた。

 ファレナスは身長が低く、上体を沈めて踏み込むサウスポー。内山はボディーなどで攻めたが、パンチも何度か被弾。「スピードがあって、クネクネ動いてやりづらかった。だんだんタイミングが分かってきたんですが…」と思った矢先の“事故”だった。ジムの渡辺均会長は「強かった。内山にあれだけヒットしたのは珍しい」と、相手の力を認めた。

 具志堅氏、柴田国明氏、工藤政志氏、坂田健史氏と、過去の王者が失敗した地元防衛戦。内山は「気負い過ぎたところがあったかもしれない。成功しましたが、ボクの中では失敗」と話した。世界戦連続KOは5で止まり、具志堅氏に追いつけなかった。全勝の戦績に“傷”がついたことには「気にならない…、ちょっと嫌だな」と苦笑した。

 リング上では、王座統一戦が期待される相手、WBC同級王者・粟生隆寛と「近い将来やろう」と誓い合った。渡辺会長は「指名試合をクリアして、日本人対決などのビッグマッチをやりたい考えは変わらない」と明言。内山は「こういう経験も大事かな。落ち込まず勝っていけばいい」と前を向いた。“KOダイナマイト”の心は折れない。

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