帝里木下、あこがれの徳山氏の前でV1
「日本Sフライ級タイトルマッチ」(22日、神戸サンボーホール)
ボクシングの日本スーパーフライ級王者・帝里木下(千里馬神戸)が2-1の判定で同級2位・角谷淳志(金沢)を下し、今年3月に決定戦で獲得した王座の初防衛に成功した。サウスポーの木下は4回に左ストレートをクリーンヒットさせるなど前半戦を優位に戦ったが、後半は相手の右ストレートを浴びて後退する場面もあり、ジャッジが割れた。スコアは2人が97-94で木下、1人が96-94で角谷だった。
木下が大阪朝鮮高級学校でボクシングを始めた時からの目標で、龍谷大在学中にはスパーリングで鍛えてもらった元WBC世界同級王者・徳山昌守氏がリングサイドで観戦。「あこがれの大先輩に勝つ姿を見せることができて良かった。情けない試合でしたが」とベルトを守り抜いたことに安どの表情を浮かべた。
陣営の千里馬啓徳会長は「WBC王者の佐藤洋太選手に挑戦させたい」と語ったが、簡単に実現する話ではないだけに、今回の勝者に挑戦状を出してきた元同級王者の中広大悟(広島三栄)を相手に11月に神戸でV2戦を行う計画も立てている。