８日に初防衛に成功したボクシングのＷＢＣ世界スーパーフライ級王者・佐藤洋太（２８）が２４日、所属する都内の協栄ジムで練習を再開し、同ジムの金平桂一郎会長（４６）は、佐藤と同バンタム級４位・亀田和毅かＷＢＡスーパーフライ級４位・亀田大毅（ともに亀田）との対戦実現に含みを持たせた。

　亀田ジムが希望するメキシコ開催の条件が折り合わず、一度は決裂した対戦交渉。金平会長は、次回防衛戦について「秋ごろ。東北、岩手での開催にこだわりたい。対戦相手の名前はその次」と地元凱旋を最優先する意向を示した上で、「選択肢として亀田はある。８月に試合するんだから大毅か和毅になるんでしょうね。こっちはウエルカムですが、向こうが諸条件と言うから…」と、再び交渉を行う意思があることを明かした。

　一方、佐藤は「（ＷＢＡ同王者）テーパリット（タイ）とやりたい。他団体の王者を倒していくことが野望ですが、決められた試合をやる」と淡々。和毅との一連のやりとりについても「お騒がせしてすみません」と“終息宣言”するなど、関心を示さなかった。この日はスパーリングも交え「長谷川（穂積）選手のような連打や決定力を身につけたい」と、次戦への課題を掲げた。