興毅、佐藤戦に消極的「交渉次第やね」
ボクシングの協栄ジムは16日、ロンドン五輪男子ミドル級で日本に48年ぶりの金メダルをもたらした村田諒太(26)=東洋大職=に契約金1億円、また同ジム所属のWBC世界スーパーフライ級王者・佐藤洋太(29)の対戦相手としてWBA世界バンタム級休養王者・亀田興毅(25)=亀田=にファイトマネー5千万円のオファーを出すと宣言した。この日は都内で、インターネット関連会社「Free Agent Styleホールディングス(以後FAS)」との業務提携を発表した。
狙いは村田だけではない。FASの与沢会長は佐藤洋太に強い興味を持っており、亀田3兄弟との対戦を熱望している。「できれば興毅君がいい。ファイトマネーは5千万円」と明言。金平会長によれば、佐藤の次回防衛戦は秋を予定しており、与沢会長は「メーンテーマは東北開催。そこで興毅君とできればいい。無理なら、1年以内に実現させたい。2万人集めて2~3億円ぐらいの興行にしたい」と話した。
一方、この日、所属の亀田ジムで会見を行った興毅は、この話を伝え聞くと「そーやって、みんな乗っかってくんねん。オレが一番金になるからな」と険しい表情を見せた。
「5千万円では動かんな。交渉次第やね。大人の世界は怖いから」と完全拒否はしなかったものの「向こうはタイ側がオプション持ってたり、クリアせなあかん問題がある。タイと交渉するのは厳しい。テーブルに着くのはそれが終わってからや」と、あくまでも慎重だった。