ボクシングの帝拳ジムは２３日、都内で会見を行い、同ジム所属のＷＢＣ世界バンタム級王者・山中慎介（２９）が同７位トマス・ロハス（３２）＝メキシコ＝と２度目の防衛戦、同フライ級王者・五十嵐俊幸（２８）が同９位ネストール・ナルバエス（３０）＝アルゼンチン＝と初防衛戦を１１月３日に仙台市で、東北復興支援チャリティーイベントとして行うことを発表した。会場は後日発表する。

　後輩に負けらない。山中はロンドン五輪で金メダルを獲得した村田諒太（２６）＝東洋大職＝と同じ南京都高出身で３年先輩。快挙を「アマの難しさを知っているので、本当にすごい」と称賛するとともに「あれだけ刺激をもらったんで、頑張らないと」と、発奮材料にしてのＶ２を誓った。さらに「村田さんに見に来ていただけたら光栄です」と、低姿勢で来場を呼びかけ、笑いを誘った。

　挑戦者ロハスは元ＷＢＣ世界Ｓフライ級王者で、日本で世界戦を２度行い、河野公平、名城信男を破った“日本人キラー”だ。同じサウスポーだが「左対左はかみ合うと思う。終盤以降にＫＯしたい」と宣言した。

　ボランティアや物資を送るなどの被災地支援を行った東北での開催。「一生懸命頑張ることで元気を与えたい」。プロとして金メダルに負けない明るいニュースを届ける。