石井宏樹、秒殺KOでV2防衛
「新日本キック」(15日、後楽園ホール)
今年3月11日、史上6人しかいないムエタイ2大殿堂の外国人王者で初めて防衛に成功したラジャダムナンスタジアムスーパーライト級王者・石井宏樹(32)が、1位のプラーイノーイ・ポー.パオイン(23)を秒殺して2度目の防衛に成功した。
スロースターターで「後半勝負と思っていた」石井だが「向こうが1発ミドルを出してきて、自分も返すふりをして右ストレートを出したら当たったので、今日は調子がいいなと思った」と、短期決戦に転じる。
「毎日しつこく練習してきた」カウンターの左ストレートが「いいタイミングで当たって」先制ダウンを奪取。「こんなチャンスを逃したらダメだと思って詰めに行った」という石井は立ち上がった挑戦者をめった打ちにして、左フックでトドメを刺した。
最強挑戦者をものともしなかった石井は「これが新日本です!そしてタイタンズです!」と絶叫。「このベルトは日本のベルトじゃないんで、このベルトの国で防衛したい」と、本場タイで来年、V3戦を行うことを熱望していた。