“怪物”井上 デビュー戦地上波放送

 「ボクシング8回戦」(10月2日、後楽園ホール)

 高校生初のアマボクシング7冠を達成した“怪物”井上尚弥(19)=大橋=が27日、横浜市内の所属ジムで練習を公開し、1987年の赤城武幸以来のA級デビューとなるフィリピンの東洋太平洋ミニマム級7位クリソン・オマヤオ戦をTBSが録画中継(同日深夜2時50分予定)することが分かった。

 同局関係者によれば、デビュー戦を地上波で中継するのは異例とのこと。高校6冠のWBC世界ミニマム級王者・井岡一翔でさえ中継されず、近年では亀田3兄弟の次男・大毅の例がある。また、この日は3局が取材し、当日もNHKと民放各局のカメラが入る。

 前売り券も2週間前に完売し、ジムの大橋秀行会長は「世界戦並み」と上機嫌。同会長は世界最速タイの3戦目での世界奪取を計画、すでに2戦目の相手に世界ランカーが内定しているという。

 同ジムの元世界王者・八重樫東とのマスボクシングなどを行った井上は「緊張するのは寝る前ぐらい」と初陣を前に平常心。「左フックで決められれば。次も見たいと思わせる試合をしたい」と快勝発進に意欲を見せた。

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